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瀬戸内海の無人島で食べられる植物5選!食べ方やリアルな感想も紹介

無人島での食料調達というと、魚介類のイメージを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし魚だけに頼った食生活では、どうしても栄養バランスが偏ってしまいます。

そこで欠かせないのが、ビタミンやミネラルを補給できる「植物」の存在です。数ある無人島の中でも、長年「無人島プロジェクト」が関わっている瀬戸内海の無人島で食べられる植物を紹介していきます。

今回取り上げるのは、瀬戸内海に浮かぶ無人島に実際に自生している5種類の植物です。特徴や食べ方に加えて、実際に現地で調理・試食した際のリアルな感想もあわせてお伝えします。

ツルナ

ツルナ
出典:photoAC

ハマミズナ科に属する多年草で、多肉質の葉を持ち、海岸沿いの砂地に自生しています。別名「ハマヂシャ(浜萵苣)」とも呼ばれ、太平洋沿岸の熱帯から温帯にかけて広く分布する植物です。日本では北海道南部より南の地域で見られます。

沖縄県では「ハマホウレンソウ」や「ハマナ」という名前で親しまれているほか、鹿児島県の奄美群島の一部でも食用として利用されてきました。定番の食べ方は、茹でておひたしにする方法。ほかにも炒め物や味噌汁の具として活用できます。

実際に食べてみるとシャキシャキとした食感で、癖のない味わいでとても美味しく感じました。生で食べても炒めても調理しやすく、無人島では不足しがちな緑色の食材として食卓を彩ってくれる、頼れる存在です。

ハマダイコン

出典:無人島プロジェクト

アブラナ科の多年草で、名前に「ダイコン」とつくものの、根はほとんど肥厚しません。茎は高さ60cmほどまで伸び、まばらに枝分かれしながら成長します。4〜6月頃になると、紫色の脈が入った淡紅紫色の花を咲かせるのが特徴です。

もともと栽培種のダイコンが野生化したものとされており、海岸の砂地でよく見られます。日本国内だけでなく、朝鮮半島南部にも分布している植物です。

実際に食べてみると辛みが強く土臭さも感じられ、正直なところ好んで食べたくなる味とはいえませんでした。加熱方法や下処理を工夫すれば印象が変わる可能性もあり、美味しく食べる方法にはまだ研究の余地がありそうです。

ヨモギ

ヨモギ
出典:photoAC

キク科の多年草で、「モチグサ(餅草)」の別名でも広く知られています。ほかにもエモギ、サシモグサ、モグサなど、地域によって多様な呼び名を持つ植物です。特有の香りが強く、春先に摘んだ新芽は茹でておひたしや汁物の具にするほか、草餅の材料としても親しまれています。

食用だけでなく、薬草としての歴史も長い植物です。若い芽を乾燥させて煎じたものは、健胃や腹痛、下痢、貧血、冷え性などに効果があるとされてきました。もう少し育った葉を乾燥させ、入浴剤として使うと腰痛や痔に良いともいわれています。

実際に食べてみると、夏場だったこともあり苦みとえぐみが強く感じられました。ヨモギ単体で食べるというよりは、風味付けとして活用するのが適していそうです。今回は小麦粉に混ぜてヨモギパンにしたり、刻んでオイルと和えジェノベーゼ風ソースにしたりと、アレンジを加えることで美味しく食べられました。

葛(クズ)

クズ
出典:photoAC

マメ科クズ属に分類されるつる性の多年草です。根からは葛粉や漢方薬の原料が作られ、万葉の時代から秋の七草のひとつに数えられてきました。細長く先の尖った花は、根元側から徐々に開いていくのが特徴です。

食用にする際は、花が落ちないよう丁寧に扱う必要があります。花はサッと茹でて和え物にするほか、天ぷらにするのが一般的な食べ方です。塩だけでシンプルにいただくと、葛の花ならではの淡白な香りを存分に楽しめます。乾燥させたものは「葛花(かっか)」と呼ばれる生薬になり、二日酔いの予防にも用いられてきました。

葉についても、若葉が芽吹く春先のものであればお浸しなどで食べられます。生の葉を絞った汁には止血効果があるとされ、切り傷の応急処置に使われてきた歴史も。ビタミンやミネラルのバランスが良く、葉緑素も豊富に含んでいます。

実際に食べてみると、夏場は新芽が少なく葉が硬い状態でした。一方で、葉を煎ってお茶にすると香ばしく、美味しく仕上がりました。ビタミン・ミネラルが豊富なうえ、無人島や道端など身近な場所に自生していることが多いため、葛の葉茶は特におすすめです。

ヤマモモ

yamamomo
出典:photoAC

ヤマモモ科ヤマモモ属に分類される常緑樹で、甘酸っぱい果実を生のまま食べられるのが魅力です。野生種のほかにも、大粒で酸味の強い「瑞光」、大玉で酸味の穏やかな「森口」や「秀光」など、農作物として栽培されている品種も存在します。

実際に食べてみると、しっかりとした甘酸っぱさがあり、非常に美味しく感じられました。無人島では甘みのある食材を確保する機会が少ないため、ヤマモモは貴重な存在といえます。ただし、幹や枝がやや細く高木であるため、実際の採取には苦労を伴いました。

まとめ|自生植物を味方につけて無人島サバイバルを楽しもう

瀬戸内海の無人島には、想像以上に多くの食べられる植物が自生しています。ツルナのように調理しやすく美味しいものもあれば、ハマダイコンのように工夫が必要なものまで、その個性はさまざまです。

ただし、自生植物を口にする際は注意も必要です。同じ植物でも季節によって味や食べやすさが大きく変わるうえ、中には毒を持つ植物が紛れていることもあります。安全に植物を採取するためには、国際基準として知られる「ユニバーサル・エディビリティ・テスト」のような可食判断方法を身につけておくことが欠かせません。

食用植物についての知識を深めておけば、無人島での食料調達がぐっと楽しく、そして安全なものになるはずです。魚介類と植物、両方の知識を組み合わせて、自分だけの無人島サバイバルに挑戦してみてください。

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