2025年の7月、2泊3日の無人島生活がきっかけで、「海の見える街への移住」をすることになった話です。ムジプロへの参加がきっかけで、人生が変わるなんて自分でも予想もしていませんでした。
●どうして無人島に
無人島で生活することで、「生きる」ことってどんなことか肌で感じたい思いがありました。普段の便利な生活から離れて、明かりもなければ、ガスも水道もなく、食料も簡単には手に入らない環境に身を置くことで、生きていくうえで大切なものが見つかるんじゃないかと考えていました。
加えて、「無人島で生活したことがある」という経験値も欲しくて(笑)。「自分、無人島行ったことある」って言えたらかっこいいじゃないですか!知人が無人島プロジェクトのスタッフをしていたご縁もあり、無人島プロジェクトへの参加を決めました。
実際には全員がはじめまして!の状態で、正直なところ不安もありました。いざ、集合場所へ着くと、中には知り合い同士で参加しているメンバーもいて不安は急上昇しましたが、メンバーのみんながすごい温かくて、年齢や性別は関係なく、ひとりひとりを尊重する雰囲気があり、島に到着する頃には、不安は心地よさに変っていました。
●無人島での生活(サバイバル体験)
無人島での生活は、時に過酷で、時に美しかったです。無人島生活での最大のハイライトは火起こし。「絶対に火をつけてやる」と静かな闘志を燃やして意気込んだ火起こしですが、何度も煙は立つものの、火種は起きず。周囲を見渡すと歓声とともに炎が輝いている班もあり、「火をもらいたい。」そんな感情にもなりましたが、やっぱり自分たちで火を起こしたかった!自分たちで起こした火で、自分たちで釣った魚で、ごはんを食べたほうが絶対美味しいじゃないですか!
「もうちょっとがんばりたい。」という自分の思いに、班のメンバー全員がポジティブなリアクションで向き合ってくれて、もう1回チャレンジ。結局、4時間チャレンジしても火が付きませんでした。気づけば22時を過ぎていました。でもすっごい充実していました。メンバーと目の前の目標に一緒になって向き合った一瞬一瞬は、学生時代の青春って感じで。青春に年齢は関係ないことを実感した瞬間でした。
ボタン1つで火をつけることができるこの時代、何気なく食べているあったかい毎日のご飯。当たり前のことが本当にありがたいことなんだなぁと感じました。
同時に島での生活では、自然の美しさを五感でフルに触れることができました。ぽかぽかなエネルギーを感じる太陽の光、子ども心を呼び起こしてくれた綺麗な青い海、全てを包み込んでくれるオレンジ色の夕陽、そして満天の星空と無数の流れ星。朝は自然の光と波の音で目を覚まし、星空を眺めながら目を瞑る瞬間は、島で過ごしたからこそ味わえた瞬間でした。

●仲間と語り合った夜
夜には、参加したメンバーひとりひとりが、その日の出来事やその日に感じた想いをシェアする時間がありました。火を囲んで、星を眺めながら、語り合う時間はとっても居心地がよく、この時間がずっと続いていけばいいのにと思っていました。
「はじめまして」だったはずなのに、気づけば夢や人生観を語り合う「仲間」になっていました。「ないものはない」けど「あるものはちゃんとある」無人島。ここでつながったご縁はこの先も紡いでいきたいと思っています。

●無人島での生活で感じたこと
自然を目の前にすると、子ども心でありのままに過ごせる自分がいました。生まれて初めて、海に飛び込みました。すっごい気持ちよかった!普段の自分なら、人の目を気にしてしまいがちで、人前で水に飛び込むなんてしたくてもできないですが、島ではありのままに心の声で動けている自分がいました。気づけば何十回も飛び込んでました(笑)。

島からは筏で脱出しました。最後のチームが沖から戻ってくる際、気づいたらお腹の底から誰かを応援できて、涙を流している自分がいて。今年初めての涙を無人島で流しました。都会の人混みや気づけば開いてしまうスマホの世界から解き放たれて、第自然に触れたからこそ、目の前の一瞬一瞬にまっすぐに向き合えたのかなと思います。
●海の見える街での生活に

“海の見える街で暮らしたい“
無人島での生活を通して芽生えた想いです。正直、海の見える街で暮らすことになるとは、無人島に行く前は想像もしていませんでした。小さい頃は水が苦手で、学校のプールの授業はもちろん、海も怖くて。でも、無人島での経験で海が大好きになりました。
何より大自然の前では、自分が「ありのまま」で過ごすことができると気づいたらこそ、この先は自然と調和しながらのびのびと生活していきたいなぁと思っています。夕陽に染まる海を誰かと眺めたり、砂浜で寝そべりながら星を眺める生活を紡ぐのが夢です。

●最後に
無人島での生活は、この夏一番の思い出どころか、一生モノの思い出になりそうです。島で一緒に過ごしたメンバー全員からもらったメッセージも宝物。加えて2泊3日の無人島LIFEは“海の見える街での暮らし“という最高のプレゼントを自分に届けてくれました。
無人島で人生が変わるなんてって思っているそこのあなた!ちょっとでも気になっているなら、旅に出てみませんか。新しい自分に出会えるはずです。

