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大人の夏休み、無人島にて(博多basic)

今これを読んでくださっているあなたは、ムジプロへの参加が決めきれない人?参加するとは言ったものの不安がある人?楽しみ過ぎて夜も眠れない人?
参加を即決し、楽しみだなとしか思っていなかった私は参加者体験記なんて一文字も読まずに参加したので、これを読んでくださっているあなたは、ちょっぴり真面目でちょっぴり心配性な方だと、勝手に分析しております。そんなあなたの不安を少しでも払拭できれば、楽しみな気持ちをマシマシにできれば、嬉しいなと思いながらこれを書いています。

人生で一度は行ってみたいところ”無人島”

“無人島”って、行ったこともないのに、みんなよく口にしますよね。口に出したことはみんなあるけれど、みんな行ったことはないところ、それが無人島です。私も、人生で一度くらいは無人島に行ってみたいなと思い、手づくりイカダで無人島を脱出したいなと思い、参加を決めました。

自分の人生が180°変わるなんてことはない

文字通りの意味なのですが、無人島に行ったからといって、人生がガラッと変わった、なんてことはありません。無人島のプロもいてくれて、安全管理もきちんとしてくれていて、死の危険を感じることは一度もなかったし、私の人生は特には変わりませんでした。でも、私の知ってる世界がちょっとだけ、広がった。それだけです。それだけが、最高なんです。

大人の夏休み

いろんなところから集まってきたみんな、毎日汗水垂らしてちゃんと真面目に働いている人たちが、無人島でこんなにバカしてるって、本当におもしろいなと、私は思ってしまいました。

無人島では、何をしてもいい。

火を起こさないとご飯は作れないけれど、必死に火起こしをしている人の隣で、切ってきた竹でバンブーダンスをしたっていい。無人島から脱出することが目的のイカダを作るはずが、エンタメ性だけを求めたイカダをつくって、海を存分に満喫したっていい。これが、大人の夏休み。無人島では立場も年齢も何も関係ない、みんながバカできる場所です。

・・・不安になってきた。
こんな文章で無人島の良さは伝わるのか?不安になってきました。何を書いたらいいのか今になって迷走してきてしまった。どうしよう。

今も心に残っているもの

あっという間の3日間で、私の心に今も残っているものを紹介させてもらおうと思います。

気持ちがいいおトイレ

おトイレをするだけという、なんとも陳腐で今まで数え切れないほどこなしてきた行為が、特別なものに感じます。この上ない開放感。最高の気分。

カニ探し

カニを素揚げしたらおいしいらしい。その情報を得てからというもの、あらゆる石をひっくり返しまくって、カニを捕まえ続けました。一心不乱にカニを探し続ける私を、温かい目で見守ってくれたり、一緒になって探してくれたりする優しい仲間がいました。

みんなで見た星空

2日目の夜、最後の夜、寝転がって星空を見ていたらなぜか涙が流れました。悲しかったわけでも辛かったわけでもないのに。私の中に幸福感が満ちて、自分の周りに温かい仲間がいること、こんな気持ちで夜空を見上げられること、そんな幸福感を表す言葉も見つからず、ただ涙が流れました。

行く価値はある

人見知りする人へ。人と関わることが大好きな人たちから絡まれますので、大丈夫かと思います。年齢を気にしている人へ。無人島の地で年齢が気になる場面は特にありませんし、もしかしたら”長老”という愛称で親しまれることもあるかもしれませんが、特に年齢は関係ないです。無人島というワードに惹かれる人へ。行って。キャンプしたい人へ。行って。波の音がうるさくてなかなか寝付けないかもだけど。

とにかく、行く価値はあります。

無人島という、人とのつながりをぐっと深める速度を速めてくれる、パラレルワールド。ちょっぴり刺激的な環境で、ちょっぴりクセのある仲間たちと、濃い良い時間が過ごせると、断言できます。

みなさんの無人島ライフが、素敵なものになりますように。

Written by ナルミ

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