想像と全く違っていた無人島プロジェクト
海が好きな友達と、半年遅れの卒業旅行も兼ねて参加した無人島プロジェクト。深夜にHPを見つけて、興奮しながら参加を決めてすぐに申し込んだ。
人が住んでいない島ってどんな場所だろう?久しぶりに潜る海はどんな色をしているだろうか?そんなことを思いながら当日を待ちわびていた。
そう、私が楽しみにしていたのは、無人島でのアクティビティ。20~30人くらいで1つの島へ行くことは事前に知っていた。しかし、その参加者はツアー旅行の同行者くらいに思っていた。この予想は見事に外れ、想像していた無人島プロジェクトとは全く異なる感想を抱いて帰ってきた。
人見知りな自分。不安だらけのスタート
島に上陸した瞬間、鼓動が高鳴るってこういうことかってくらいテンションが上がった。少ししたら自己紹介が始まった。その瞬間「あー、これ苦手なやつ・・・」と思うと同時に、ほんの数分前に感じたわくわく感よりも不安が勝ったというのが正直な気持ち。
自分が何者かなんて全く分かっていないから、自分を説明しろと言われても、言うことがなくていつも困る。そして、私は人が怖かった。中学高校で過ごした環境が閉鎖的で、みんなと同じじゃなきゃだめだと思っていた。だからいつもなら当たり障りのない周りと同じようなことを言うのだけれど、正直に「人見知りです」と言った。自己紹介で人見知りですって言ったらなおさら孤立するんじゃないかとも思ったけれど、無人島に来てまでして取り繕うのも違う気がして。ありのままの自分でいることは勇気がいるけれど、一度出してしまえば怖くない。
たぶん、どんな人でも受け入れられるんじゃないかと思う。参加者たちみんなは自分の想像をはるかに超える個性豊かさっぷり。だから、無人島プロジェクトに興味をもった人ならだれでも楽しめると太鼓判を押す。
「できない」は悪いことではない。助け合って生きる無人島生活
自己紹介の後は班に分かれて行動することも多かった。テントを張って、食糧調達をして、火おこしをして、調理をして。たったこれだけのことなのに、自分にできることが全然なかった。
モリつきも釣りの経験もない、魚をさばくこともできない、火起こしもままならない、料理も得意ではない自分。みんなが班に貢献しているのに、自分だけ何もできないのがもどかしかった。
役に立たなきゃ、貢献しなきゃって焦っていたけれど、それでも責める人は誰もいない。だから、楽しみながら自分にできることをやって、できないことは教えてもらってそこで学ぶそんなスタイルでいいと思えた。損得とかそんなものは関係なくて、とりあえずみんなの優しさがあふれていた。何回ありがとうって言ったかわからない。いろんな人に助けてもらいながら新しいことを知って生活するって楽しい。
夜には、火を囲んでいろんな話をした。いろんな人の思いを知った。知識として知っていたことでも情熱をもって語られると、また違って見えてくる。普段の生活では絶対に関わることのない人の話を聞くことは刺激的だった。そして何より忘れられないのは、みんなの真剣な眼差し。話す人も聞く人も本気。まっすぐな眼差しを注いでいるこの人たちが好きだとこのとき思った。
無人島には電気もガスも水道も年齢も上下関係もない。だからこそ感じられることがある。向き合えるものがある。見たことのない自然の荘厳さ、たくさんの“初めて”、人の温かさ自分自身。感じることは人それぞれ。だからこそ、経験することに意味があるのではないかと思う。私は、偶然出会った参加者のみんなをためらいなく仲間と呼ぶ。これからもずっと。出会ってくれたすべての仲間に感謝。人っていいなあと思った3日間。ありがとう。
Written by さや
毎年開催!
【参加型】2泊3日無人島キャンプ
無人島プロジェクトでは、毎年夏に述べ1,000名以上が参加している
2泊3日無人島キャンプ(ベーシックキャンプ)を開催しています。
食糧集め、火起こし、島一周の大冒険、キャンプファイヤー、仲間…
とっておきの夏が待っています!
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