参加するにあたって
私が無人島プロジェクトに参加した動機の1つとして、自分の人間としての価値を高めるためというのがありました。
私は現在、部活・サークルを複数兼部していたり、発想力やコミュニケーション力に富んでいたりと、魅力的な人たちに囲まれた大学生活を過ごしています。
私は教育学部に所属していてこの夏に小学校の教育実習を控えているのですが、そこでは子どもたちと学習面、生活面双方で深く交流するために自分がこれまでの人生で身に付けてきた種々の才能や知識を最大限発揮する必要があります。
そんな実習が近づくにつれ、「今の私は子どもたちに提供できる才能や知識を何か持ち合わせているだろうか。過去あまり濃密な経験を積んできた実感のない私は周りの下位互換なんじゃないか。」という不安や不満が増すようになりました。
そんな時無人島プロジェクトの広告を見つけ、これに参加すれば周りの人達にはない魅力が見つかるんじゃないか、そう思い気づいたら参加していました。
濃密な3日間
無人島で過ごした3日間は、普段殻に閉じこもってしまっている自分にとってあまりに非日常で、そしてあまりに濃密で素敵な日々でした。
海での食材調達や飛び込み、島探検などの日常では体験しえない活動、綱引きやぐるぐるバットなどの全力で遊んだアクティビティ、自然の音を感じながら皆と眺めた朝日や夕日、満天の星空などの穏やかで美しい光景…
挙げればキリがありませんが、どれも普段抱えるいろんな不安や不満なんてどうでもよくなるような素敵な思い出ばかりで、うまく言葉に表せませんが最高に「生きてる」って感じがしました。
またこの3日間には不安や悩みを忘れさせてくれる時間もあれば、それとは別に真っ向から向き合える時間もありました。
褒め褒め会と題して参加者1人1人と話す時間の中で、「素敵な人だなって思った」「殻を破ってもっと自分を出していいんだよ」「絶対いい先生になれるよ」と、心から伝えようとしてくれているように自分をたくさん認めてくれ、たくさん自信をつけさせてくれました。
お別れの時にもらった寄せ書きにも自分では気づけなかった自分の魅力や将来へのエールが綴られていました。そんな多種多様な人生を生きる仲間からの言葉は胸に熱いものが込み上げてくるようで、絶対にいい先生になってやるぞという強い思いが自分の中で生まれたような気がしています。
最後に
3日間をふりかえると、思い切りで参加したことは結果として大成功だったと確信しています。
周りの人が絶対に経験したことの無い色々な活動ができたこと、魅力的な仲間から自分の存在を強く深く認めてくれたことは、自分を価値づける要素として十分に値する最高の誇りです。
一緒に活動した皆には感謝してもしきれません。必ずまたどこかで。 改めて貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。