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無人島・妻ヶ島で開催された「無人島かくれんぼ2025」レポート

壱岐在住の私は、今回無人島・妻ヶ島で開催された「無人島かくれんぼ2025」に潜入し、妻ヶ島の自然、参加者の熱気、そしてガチさを全身で体験してきた。
その様子をレポート形式でお伝えしたい。

壱岐島の南東部に浮かぶ無人島「妻ヶ島」。この島では、日頃からサバイバル体験やいかだ脱出などのアクティビティを提供しており、冒険好きの人々に人気のスポットとなっている。そんな妻ヶ島が、2025年11月1日〜3日の3日間だけ、46人の挑戦者のために完全貸切となった。島全体を舞台に繰り広げられたのが、人気イベント「無人島貸切!サバイバルかくれんぼ2025」だ。

普段からアクティビティの舞台として親しまれている妻ヶ島だが、“無人島かくれんぼ”という独特の体験は、昨年初開催ながら大きな好評を呼び、今年はさらに注目度が高まっていた。

▼妻ヶ島とは?
長崎県壱岐島のすぐ近くに浮かぶ南北約800m、東西約600mの小さな無人島。アクセスは博多港から壱岐 印通寺港を経由して向かう。島のまわりには透明度の高い海が広がり、断崖絶壁の岩肌から静かなビーチまで、表情豊かな海岸線が続く。島内には原生林エリアや湿地帯など、手つかずの自然が残されている。また、2002年までは人が暮らしていたため、井戸や建物の跡など、かつての生活の名残も点在しており、自然と歴史が同居する、どこか懐かしくもワイルドな無人島。
▼日本かくれんぼ協会とは?圧倒的に楽しいかくれんぼを作り、コミュニケーション促進や運動能力向上、地域活性を実現するイベント企画運営団体で、かくれんぼ世界選手権(Hide And Seek World Championships)本部公認の日本予選開催機関。代表は高山勝氏。雪山やサッカースタジアムを会場に、かくれんぼ大会を開催しているが、無人島の貸し切りは妻ヶ島の大会が唯一。

【イベントの概要】

  • イベント名: 無人島貸切!サバイバルかくれんぼ2025
  • 開催日時: 2025年11月1日(土)〜3日(月祝)
    • 1泊2日プラン:11月2日〜3日
    • 2泊3日プラン:11月1日〜3日
  • 会場: 長崎県 壱岐島 妻ヶ島
  • 募集人数: 大学生以上の男女100名
  • 主なコンテンツ:
    • 無人島かくれんぼ大会
    • 無人島豪華BBQ
    • イカダ脱出 or 世界選手権ルールかくれんぼ
    • 釣り体験(2泊3日限定)
    • テントサウナ+クラフトビール(2泊3日限定)

【いよいよ無人島へ!大人が本気で遊びだす…】

集合場所である印通寺港に向かうと、すでに多くの参加者が集まっていた。

久しぶりに会った友人同士や初対面のグループなど、参加者の関係性はさまざま。出発までの時間、みんな思い思いに談笑しながら過ごしていた。

耳を澄ますと、
「どんな島なんだろう」
「木の上って隠れられるかな?」
「俺、秘密兵器持ってきたんだよね」
と、これから競い合う“敵”同士とは思えないほど楽しげに作戦会議をしている。数時間後には互いに隠れたり、見つけたりと、競い合う存在になるのに…(笑)

印象的だったのは、参加者たちの荷物。持ち物リストには「長袖長ズボン」「懐中電灯(500ルーメン以上推奨)」「ギリースーツやマントなどの隠れ道具」と、子ども時代のかくれんぼとは大違いの本格的なアイテムがずらり。

アウトドアファッションに身を包み、1泊2日とは思えないほどパンパンに膨れたバックパックを背負った大人たち。おそらく、秘密兵器を詰め込んでいるのだろう。
その姿を見ていると、
「あ、この人たち、本気で遊びに来てる…!」
と、イベントへの熱量がひしひしと伝わってきた。


【無人島上陸。小さな船に揺られ、冒険の扉がひらく!】

港を出発して約5分。参加者たちは約4人ずつ、漁師さんの小さな船に乗り込んで妻ヶ島へ向かった。
スピードが上がると、海面から水しぶきが飛び、風が容赦なく頬に当たる。まるで某テーマパークのスプラッシュ系アトラクションのようで、「無人島に行くんだ!」という非日常のスイッチが一気に入る。

島に近づくと、視界にまず飛び込んでくるのはごつごつした石の海岸と堤防。
「え…どこから島の中に入るの?」
と一瞬戸惑ったが、堤防の先を進むと、木々とツタが自然に絡み合ってできた“緑のトンネル”が現れた。

曇り空の下、風が抜け、ひんやりとした空気が流れ込んでくるこの入口に立つと、
「ここから冒険が始まるんだ」
と胸の奥がぐっと熱くなる。

島の中心部へ足を進めていくと、岩場、草むら、低木の森、急斜面…と、どこもかしこも“隠れるポイント”になりそうで、
「ここ、良いかも…!」「ここは逆に見つかりそうだな…」
と、参加者は歩きながら自然とゲーム目線で地形を読み始める。

広場に到着すると、まずは今夜の拠点となるテントの設営へ。
テントを張るのが初めての人もいれば、マイテントやマイハンモックを慣れた手つきで広げる参加者もいて、レベルはさまざま。すでにテントを立て終え、優雅にコーヒーを飲んでいる強者までいた。
互いに声を掛け合ったり、見知らぬ参加者同士で手伝い合ったりと、和気あいあいとした空気が広がり、まるで学生の修学旅行のような雰囲気だった。

テントが立ち並んだ広場を見渡すと、いよいよ無人島での長い一日が始まることを実感した。


【“隠れる”準備!準備なのにすでに面白い…】

テント設営を終えた人から順に、配布された弁当をほおばりながら、いよいよかくれんぼの準備が始まる。
ギリースーツに身を包んで森と同化しようとする人。全身黒ずくめのアウトドアスタイルで、影に紛れる作戦を練る人。はたまた、迷彩柄のウェアを完璧に着こなし、「どこの戦地から戻られたんですか…?」と思ってしまうような、本格的なスタイルの人もいる。まさに十人十色だ。

中でも印象的だったのは、黒Tシャツにジーンズという“普通スタイル”で現れた参加者。「現地で調達します」と言いながら、島に落ちている雑草や木の枝をその場で体に巻きつけ、どんどん自然の一部へと変身していく。その発想に思わず笑ってしまった。
さらに、靴のロゴが白く目立つと気にして、油性ペンでロゴを塗りつぶすなど、細部までこだわる参加者の姿勢から、この遊びへの本気度がひしひしと伝わってきた。


【いよいよ開幕!】

準備が整ったところで、参加者46名が広場に集まり、大きな円をつくって向き合う。

ここで今回のルールを説明しよう。

この島で2時間、見つからずに隠れきったら勝ち。
たったそれだけ。しかし、言うほど簡単ではない。果たしてどれだけの人数が生き残れるのか。

輪の中心に立ったのは、お祭り法被を着たかくれんぼ協会のスタッフ。
「みんなー!かくれんぼする準備はできているかー!!」
その声で、場の空気が一気に引き締まる。

ここで、今回の鬼の紹介が行われた。最初の鬼は10名。うち8名は主催スタッフ、そして残り2名はなんと参加者からの立候補だ。
「鬼やってみたいです!」と手を挙げた2名の勇者(?)に注目が集まる。

鬼たちは腰に鈴、腕にリストバンドを装着する。これは、隠れる側が接近を察知するための“ギリギリの命綱”。視界ゼロの体勢で潜む人も多いだけに、鈴の音はまさに勝敗を分ける。

そしてついに、スタートの合図。

参加者たちは一斉に森の奥へと散っていく。
ある人は竹藪へ、ある人は海岸方面へ。
獣道のような“道なき道”をかき分けながら、それぞれが自分だけのベストポジションを探しに走る。

そんな中、ひとりだけまったく動かない参加者がいた。
全身6万円(!?)の本格ギリースーツに身を包み、じっと周囲を観察している。
周りが次々に隠れ場所を求めて走り去っていくのを、ただ静かに見送るだけ。

「……隠れないの?」と思って見守っていると、最後の最後、全員が視界から消えたタイミングでようやく動いた。
草を払い、地面にしゃがみ込み、音ひとつ立てずに姿を消す。
手練れは隠れる瞬間さえ見せないのだ。

島全体を舞台にした“本気のかくれんぼ”が、ついに始まった。


【本気のかくれんぼは想像以上に体力勝負】

いざスタートしてみると、最初に立ちはだかるのは“隠れる場所探し”だ。
竹藪をかき分け、落ち葉が積もってふわふわした足場を進み、倒木を踏んでよろめきながら森の奥へ…。ただ歩いているだけなのに、体力がどんどん削られていく。気温はやや肌寒いはずなのに、気づけば汗ばんでくる。

中には、落ちていた板の下に潜り込むために穴を掘る人、枯れた竹を割って目隠し用の“盾”を作り始める人など、もはやサバイバルの域に踏み込んでいる参加者もいる。

ようやく「ここだ!」と思える場所を見つけても、すぐに不安が押し寄せる。
「ほんとうにここでいいのかな…?」「鬼から見えてるんじゃ…?」
そう思うと、心が休まらない。

無人島かくれんぼで重要なのは、“動かない”“音を立てない”という基礎に加え、島の地形をどう読むかということ。岩の角度、木々の影、風の向き…ちょっとした要素の違いが勝敗を分ける。

さらに厄介なのが、“アウトドアウェアの反射問題”。最近のギアは高機能なだけに、反射材が優秀すぎる。風で葉が揺れ、そこにわずかな光が差し込んだ瞬間、ピカーーーーー!っと光を跳ね返してしまい、居場所を晒す危険があるのだ。
さっき準備中に靴の白いロゴを油性ペンで塗りつぶしていた参加者がいたけど、あれは大正解だった…。

隠れる場所が決まったあとは、ただ身を縮め、鬼が来ないことを祈りながら耐える時間が続く。先ほどまで汗だくだった身体も、動かずにいるうちにどんどん冷えていく。動きたいけれど、動くわけにはいかない。呼吸音すら漏らせない。心臓の鼓動まで聞こえてしまうんじゃないかと思うほどの緊張感。

そういえば、協会代表の高山さんが言っていた。
「呼吸音を減らしたいなら、口を大きく開けるといいですよ」
空気の通り道が広くなることで摩擦音が減るのだとか。

口笛を鳴らす仕組みの真逆ですね。


【鬼、解き放たれる。無人島が一気に“狩場”へ変わる瞬間】

隠れる時間の20分が経過すると、いよいよ前半戦の幕が上がる。
合図とともに鬼たちが一斉に島へ飛び出していく。

スタートしてまもなく、
「みつけた!」
という声が森に響き渡った。

どこに誰がいるのかまったく分からないはずの景色。その中で、視界の端が“ぐわん”と揺れた。

人がいる!
まさかの即発見。しかも見つかったのは、高級ギリースーツに身を包んだ猛者だった。

灯台下暗しとはよく言ったもので、彼は森の入口すぐの位置に完璧に身を潜めていた。
しかし、かくれんぼ協会スタッフ “プロ鬼”の目はごまかせなかったようだ。
見つかった本人は苦笑しながら、
「目線の高さで隠れたのが敗因でした…」
と話していた。

これを皮切りに次々と発見されていくかと思いきや、意外にもそう簡単にはいかない。

鬼に志願した参加者たちは、整備された道を歩きながら、
「え、全然いないんだけど!」
と困惑気味。
そんな彼らに、協会スタッフの“プロ鬼”がアドバイスを送る。

「そこ、普通の道でしょ?どんどん中に入っていかないと見つけられないよ」
「“これ以上行きたくない!”って思うところの先に隠れてるんだよ」

言われてみればその通り…とは思うものの、人の行きたがらない場所へ飛び込むのはなかなか勇気がいる。

しかし、いざ歩みを進めてみると、不思議と集中力が研ぎ澄まされてくる。
気づけば、無心で藪をかき分け、落ち葉の山を踏み越え、岩陰を覗き込みながら、隠れた人を探す“本気の鬼”になっていた。

「いた!」「こっちはいない!」

前半戦60分という時間制限の中、そんな声が森中でこだまし、追う側の緊張感も高まる。これもまた、無人島かくれんぼならではの楽しさだと実感する瞬間だった。


【後半戦・暗闇のかくれんぼへ】

前半戦が終わると、15分間の休憩時間に突入。

3か所ある休憩スポットのうち、一番近い場所へ続々と参加者が集まってくる。飲み物が用意されたクーラーボックスの周りで、水分補給をしながら「反省会」という名のゆるい雑談が始まった。
「同じ態勢でいるのキツイよね」「いや、思ったより音が響くんだよ」など、さまざまな感想が飛び交い、和やかな時間が流れる。

しかし、休憩はあっという間。気づけば空は少しずつ暗くなり、後半戦がスタートする。

後半戦は前半とは状況が変わる。暗くなるにつれ、鬼の視界はどんどん悪くなるのだ。そこで運営から新たなミッションが課された。
参加者同士は事前にLINEでつながっており、何かあれば連絡できるようになっている。そのLINEに、突然一件の通知が届いた。

「隠れている状況で自撮りをして、その写真を共有したら1ポイント」

隠れ続けている参加者たちから、次々と“ヒント”のような写真が送られてくる。背景の木々や態勢から場所を推測し、鬼たちは手がかりを頼りに森を進むが、一向に見つからない。

そんな中、とぼとぼと歩く2人の参加者を発見。
「見つかりました…。さっきまでの場所ならバレなかったのに、休憩後に別の場所へ移動したら見つかってしまって。」
あと少しだったのに…ととても悔しそうに見えた。

そして、森が完全に暗闇へ包まれる頃、ついにカウントダウンが始まる。
残り10分! 残り5分!
刻一刻とかくれんぼ終了の時間が迫り、鬼も隠れる側も最後の力を振り絞る。

そしてついに、終了の合図。

「終わり〜!」

こうして、島全体を使った大人の全力あそびはフィナーレを迎えた。


【2時間の攻防、その結果は——】

かくれんぼも終わり、いよいよお待ちかねの表彰式へ。

闇の中を駆け抜けた者、気配を完全に消しきった者、最後まで鬼を翻弄した者…

それぞれのドラマを胸に、参加者たちが続々と会場へ戻ってくる。

今回、最後まで隠れきったのはなんと 16 人! こんなにも多くの参加者が、2時間もの追跡をかわし続けたとは…見事というほかない。

そして最も鬼として活躍したのは、なんと最初に見つかったあの猛者。 隠れるプロは、探すプロでもあったということだろう。

表彰式では一人ひとりに賞状が手渡され、会場は拍手に包まれる。最後まで隠れきった参加者には、壱岐島のクラフトビール「ISLAND BREWERY」の特典も!疲れた体に染みわたるご褒美だ。 

…しかしここでハプニング。 なんと賞状と賞品の数が足りない!? 運営側も、まさかこれほど多くの人が最後まで隠れきるとは予想していなかったようで、会場は笑いに包まれた。


【夜は無人島BBQ!さっきまでの敵は仲間に。】

夕方になると、待ちに待った無人島BBQ。
壱岐牛、島野菜、地魚の炭火焼きなど、地元食材をふんだんに使ったメニューが並ぶ。

火を囲むと不思議と距離が縮まり、初対面の人たちとも自然と会話が弾む。
かくれんぼの話、明日のイカダ脱出の作戦、そして全く関係のない雑談まで…。
いろんな声が飛び交い、まるでキャンプ合宿のような一体感が広がっていた。


【総評:かくれんぼの概念を超えた、“大人の本気遊びin無人島”】

大人が全力で楽しんだ「無人島サバイバルかくれんぼ」。
隠れる側も探す側も、本気になればなるほど笑顔がこぼれ、島には熱気とワクワクが満ちていった。

・フィールドとして魅力的すぎる無人島
・本気で身体を使う唯一無二のかくれんぼ
・参加者同士の一体感
・壱岐ならではの食と自然体験

これらが重なり合い、ほかでは絶対に味わえない“特別な体験”が生まれている。

自然の中で身体を使い、仲間と協力し、そして競い合う。
そんな“子ども心を取り戻す”非日常の時間こそ、このイベントの魅力だ。

妻ヶ島は今年も、参加者それぞれに忘れられない思い出を刻んでくれた。

次の挑戦者は、あなたかもしれない。

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