瀬戸内海は日本最大の内海で本州と四国・九州に囲まれており、豊かな生態系にも恵まれています。初心者でも挑戦しやすい環境が整っているので、「無人島に行ってみたいけど不安」という方でも挑戦しやすいはず。
本記事では、瀬戸内海に浮かぶ無人島の中から、実際に訪問可能で個性の異なる7島を厳選しました。
1日1組限定で完全貸切ができる島や、歴史・自然が色濃く残る島など、目的に応じた選択肢を紹介します。無人島体験の第一歩として、ぜひ参考にしてください。
瀬戸内海の無人島1:牛ヶ首島(うしがくびじま)

島の概要
「牛ヶ首島(うしがくびじま)」は瀬戸内海の一角に位置する小規模な無人島です。島名は、海から見た際の地形が牛の首に似ていることに由来すると伝えられています。
周囲を穏やかな海に囲まれ、人工物がほとんど存在しない点が特徴。年間を通して穏やかな瀬戸内海に浮かぶ牛ヶ首島には、古墳や顔の部分のみ完成された仏像(涅槃像)が残るなど歴史を感じさせつつも多くの謎が残されています。
島内は低木や草地が中心で視界が開けた場所が多く、初めて無人島を訪れる人でも圧迫感を覚えにくい環境といえるでしょう。
楽しめるアクティビティ
牛ヶ首島では、自然観察や島内散策が主な楽しみ方になります。
起伏が比較的少ないため、軽装での歩行も可能。周辺海域は透明度が高く、シュノーケリングや磯遊びにも適しています。
夜間に滞在する場合は、人工光のない環境ならではの星空観察が印象的な体験になるでしょう。騒がしさとは無縁の、静かな時間を求める人に向いています。
島までのアクセス
牛ヶ首島へ向かう定期船はなく、最寄りの港からチャーター船を利用する形が一般的です。チャーター船を利用する場合、約10分で到着できるので行きやすい点も大きな魅力。
「無人島セレクト」を利用してサバイバル体験ができるので、牛ヶ首島で無人島体験をしたい方はこちらから予約可能です。
瀬戸内海の無人島2:津波島(つばじま)
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津波島の概要
瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ島々からなる愛媛県越智郡上島町。そのうちの1島である「津波島(つばじま)」は島名から想像される荒々しさとは対照的に、周囲の海は比較的穏やかで、瀬戸内海らしい景観が広がります。
昭和61年から旧国土庁のコミュニティアイランド推進事業により、「津波島コミュニティ・アイランド」が整備されました。島の北部がレジャー施設として開発され、キャンプ場や多目的広場、遊歩道等が設けられています。
島内には人が定住した痕跡がほとんど残っておらず、自然のままの地形が保たれています。外界から切り離された感覚を強く味わえる島といえるでしょう。
津波島で楽しめるアクティビティ
津波島は自然いっぱいの無人島のため、魚釣り、磯遊び、海水浴など思い思いのアウトドア・アクティビティが楽しめます。
キャンプ場にはシャワー室やトイレ、炊事場などが完備され、レストハウスではバーベキューも可能。
日帰り使用もできるため、プライベートビーチで1日中のんびりと海水浴や釣りなどを満喫できます。
津波島までのアクセス
津波島へは公共交通機関のみでのアクセスはできません。地元漁港からのチャーター船利用が基本となります。
本州(広島県尾道市、三原市)、四国(愛媛県今治市)、または瀬戸内しまなみ海道から旅客船・フェリーでまず岩城島へ。そこからさらに渡船で約5分ほど進むと津波島に到着します。
島周辺には桟橋が整備されていないため、上陸には経験が必要です。安全を確保するため、無人島渡航に慣れた船頭の手配が推奨されます。
瀬戸内海の無人島3:蔦島(つたじま)
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蔦島の概要
香川県三豊市の北西に伸びる荘内半島の付け根にある大蔦島と小蔦島。これら2つの島を総称して蔦島(つたじま)と呼んでいます。
大蔦島の標高は約91.4m。島全体をクロマツ・アカマツが覆い、奇岩・巨岩が点在する自然豊かな地形からバラエティに富んだアウトドア・アクティビティが楽しめます。
蔦島で楽しめるアクティビティ
キャンプやハイキング、海水などが楽しめる無人島として有名な蔦島へは、4月~10月の期間のみ渡ることが可能。
海水浴場(宮ヶ浦)には桟敷2棟25区画、シャワー室(水のみ)、トイレが完備されているほか、キャンプ施設では設営済みテントがあります。無人島のため食材は持参しなくてはなりませんが、キャンプ用品やバーベキューセット備品のレンタルは可能です。
また、シーカヤックやクルーザー、素潜りでサザエやタコを獲るなどのアクティビティのほか、2018年に導入されたAQUA PARK(海上アスレチック)にも挑戦できます。興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
蔦島までのアクセス
三豊市の仁尾港から大蔦島へは、渡船で向かって約7分で到着します。
仁尾町にある大人気のビーチ「父母ヶ浜」も近いので、蔦島に行く際にはぜひ一緒にまわってみてください。
瀬戸内海の無人島4:哲島(さとしま)

島の概要
瀬戸内海に浮かぶ「哲島(さとしま)」は、美しい海に囲まれた自然豊かな無人島です。猫の島で有名な「佐柳島」のすぐ東側に位置します。
広がる砂浜と豊かな自然に囲まれ、まるで時が止まったかのような静けさが魅力。現在は私有地となっており、2025年6月1日にテレビ朝日系列で放送されている「ポツンと一軒家」でも紹介されました。通常は上陸できない島ですが、「無人島セレクト」の予約者限定で上陸可能です。
哲島はインフラが整っており、電気・水道の使用が可能です。そのため、無人島初心者でも比較的過ごしやすい無人島といえるでしょう。
楽しめるアクティビティ
哲島でできるアクティビティは、主に散策や釣りです。テントを張ってビーチでのんびり過ごすのも良いでしょう。
島の中を散策してみたい場合、島の内陸部(山の方)へ立ち入ることは可能ですが道の整備はされていないので歩きやすい靴で探検するのがおすすめ。島は山なりになっていて急こう配なので、気を付けて散策しましょう。
必要に応じて運営側がサポートしたり、キャンプ用品を一式貸し出すことも可能です。有料ですがキッチンや家屋も利用できるので、無人島初心者でも安心して利用できます。
島までのアクセス
チャーター船にて、無人島セレクトのお客様のみご案内可能です。
1日1組限定で貸切できるので、周りを気にせずテント泊やBBQ、釣りなどを自由に楽しみましょう。
哲島での無人島体験をしたい方は、こちらから予約できます。
瀬戸内海の無人島5:釜島(かましま)
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釜島の概要
岡山県倉敷市の南端に位置する名勝・鷲羽山(わしゅうざん)。釜島(かましま)はこの鷲羽山の先端・久須美鼻の南東約1kmの海上に浮かぶ無人島です。
周囲約3km、標高28mが最高点の平坦な三角形の島となっており、縄文・弥生時代の土器や古墳群が出土している歴史の古い島。塩水を土釜で煮詰めて塩をつくっていたことが島の名前の由来と言われています。
白い砂浜に囲まれた釜島は美しく過ごしやすい環境。過去には人が住んでいた歴史もありますが、現在は無人化しています。
釜島で楽しめるアクティビティ
鷲羽山下電ホテルでは夏休み期間中に釜島での「無人島冒険ツアー」を行っており、インストラクターが同行指導する日帰りプランや宿泊ツアーなどに参加可能。
釣りや海水浴、ジャングル探検等が楽します。 また、個人で無人島キャンプをするプランもあり、必要なテントや道具の有料レンタルもあります。
釜島までのアクセス
瀬戸内海国立公園内のリゾートホテル「鷲羽山下電ホテル」から桟橋まで徒歩約3分。
そこから渡し船で約1km先の沖に浮かぶ「釜島」へ向かい、約10分で到着します。
瀬戸内海の無人島6:大黒神島(おおくろかみしま)
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大黒神島の概要
大黒神島(おおくろかみしま)は、広島県江田島市沖美町に位置する瀬戸内海最大の無人島。全国でも4番目の大きさを誇る無人島でのサバイバル体験を楽しむため、チャーター船で上陸する人も多いようです。
かつては石の切り出しや林業が行われていたことからも分かるように、岩石が多く、島全体は森林に覆われています。
最高点は櫛ノ宇根山の460ⅿ。島の周辺では牡蠣の養殖が行われるとともに、タイやチヌ、タコ、ボラなどが漁獲されています。
大黒神島で楽しめるアクティビティ
大黒神島は海がとても綺麗で、オーシャンビューの絶景を堪能できます。
その綺麗さは「生食用の牡蠣に最適な環境」とも言われており、塩分濃度・雑菌・大腸菌など、生食用の牡蠣のために設定された厳しい基準をクリアした「清浄海域」に認定されるほど。機会があればぜひ大黒神島で採れた牡蠣を購入して食べてみてください。
アクティビティとしては、釣りやカヤックなどのマリン・アクティビティはもちろん、櫛ノ宇根山ハイキングなども楽しめます。
大黒神島までのアクセス
大黒神島へはチャーター船での移動が一般的です。鹿川港で漁船をチャーターして上陸できます。
また、島の性質上、訪問に際してはマナーやルールを守る姿勢が求められるので、地元の案内を受けながら訪れることでより安全かつ有意義な体験につながるでしょう。
瀬戸内海の無人島7:くじら島

くじら島の概要
ご覧の通り、島のシルエットがクジラに見えることから「くじら島」と呼ばれ親しまれてきた瀬戸内海に浮かぶ無人島。ここでは、1日1組限定で無人島貸切キャンプができます。
平日は4名、土日祝日は6名から利用可能。宿泊プランと日帰りプランがあり、気軽に無人島での時間を体験できるようになっています。寝袋や食料などを持参しても良し、有料でレンタルすることもできます。島内には最大50人が泊まれるので、大人数のグループで貸切るのも楽しそうです。
キャンプ場内とは言え、キッチン&パーティースペースのほか、温水シャワールーム、ウォシュレット付き水洗トイレを完備し無人島とは思えない充実ぶり。いわゆるワイルドなキャンプは苦手という人も安心して利用できる施設になっています。
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宿泊場所はここ。瀬戸内の穏やかな海を臨むウッドデッキ上のキャンバステントが並んでいます。5名につきの1張のテントでゆったり寝ることができます。
くじら島で楽しめるアクティビティ
島ではキャンプのほか、釣りやSUP(スタンドアップパドルボード)、クルーズといった数々のマリンアクティビティが楽しめます。
特に瀬戸内は穏やかな海のためSUPに向いています。海上を歩くような特別な体験ができるのも、くじら島ならでは。海がより身近に感じることができるでしょう。
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カヤックのレンタルも可能。くじら島の周囲は遠浅なので誰でも気軽に楽しめます。島の周りを1周するのも楽しそうです。
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ヨットもチャーターできます!
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また、キャンプエリアはくじら島のほんの一部。島は歩いて約30分で一周することもできるため、散策がてら他のエリアにある様々なビーチを訪れるのも面白いでしょう。
さらに、くじら島ではバーベキュー以外にもシェフの作るアウトドア料理が満喫できるケータリングサービスがあります。パーティーを開いてもOK!過ごし方はあなた次第で自由です。
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くじら島までのアクセス
集合場所の岡山県玉野市にある宇野港より船で約30分。宇野港はJR宇野駅より徒歩約5分程度です。
大阪からは約3時間、名古屋からは約4時間半でアクセスできます。
瀬戸内海の無人島は「最初の一歩」に最適
瀬戸内海の無人島は、穏やかな海と安定した気候に恵まれています。
そのため、無人島に興味はあるものの不安を感じている人にとって、最初の一歩を踏み出しやすい環境といえるでしょう。
完全貸切が可能な島から、自然観察向きの島まで選択肢は多彩です。目的に合った島を選び、無理のない計画を立てることで、忘れられない体験が待っています。無人島といえど快適に過ごせる環境が用意されている島もありますので、無人島初心者にもおすすめです。



