私が無人島に参加したきっかけは友人のふとした一言でした。
「無人島行ってきた」
「無人島」というワードが妙に気になってしまった私は詳しく聞いてみたところ、どうやら無人島で2泊3日過ごすツアーがあるらしい。
子供の頃から黄金伝説や鉄腕DASHを見ていた私は無人島というロマンあるワードに惹かれてしまって勢いで参加を決めてしまいました(笑)
勢いで申し込んだはいいものの、日が経つにつれて不安も多少出てきて、前日には
「わざわざ無人島に行かずに博多で遊んでた方が楽しいんじゃないか」
なんて思ったりもしました。
初日、行きから最高な環境
迎えた当日、集合場所の博多港には知らない人ばかり。
幸い私は人見知りが全く無いタイプなので、知らない人と2泊3日過ごすこと自体には抵抗がありませんでした。
でももし合わない人がいたら逃げ場のない無人島はきついかもな〜なんて思ったりもしました。
でもその不安は2時間後にはすでになくなっていました。
壱岐島に向かうフェリーで班のみんなと自己紹介から始まり色々な話をしましたが、ずーっと途切れることなく会話が続き、着いた頃には笑いすぎて頬が疲れてたほどです(笑)
敬語禁止というルールのおかげで、年齢も仕事もバラバラなみんなともフラットに話せるこの環境がとにかく最高でした!
無人島に着くと恒例行事なのか、みんな海に飛び込み始めました。
なんだこの集団は(笑)と思いましたが、もうその頃には私も無人島プロジェクトに染まっていたかもしれません。
正直海に入ることはあまり好きではなかったのに、みんなが飛び込む姿を見ていつの間にか自分も飛び込んでました。
想定よりも過酷な環境。だけど忘れていた感情を思い出した瞬間が。
今回の博多会は2泊3日雨が降っており、事前に想定していたよりも過酷でした。
食料調達も火おこしも全て自分の手で行わなければいけない環境で日常生活がどれだけ便利で恵まれているかということを痛感しました。
道具を見て、テレビで見たやつ〜!ってテンションが上がって軽い気持ちで挑んだ火おこし。
こんなに大変だとは思いませんでした。
雨という環境もあり自分の班はなかなか火がつかない中、周りの班はどんどん火がついていく。
何時間ぶりかに食べる食料をみんな美味しそうに食べてる。
時間もだいぶ遅くなり、班の中に少しだけ諦めのムードが出てきました。
確かに他の班から火を貰えばすぐに食料が食べられる。
でも自分たちで火をつけて焼いた魚ともらった火で焼いた魚、絶対に自分たちでつけたほうが美味しい!
班の人に迷惑がかかるかもしれないけど、どうしても諦めたくなかった私はまだやりたいと伝えました。
その言葉を誰一人否定することなくみんな付き合ってくれ、中には感動して涙を流してくれる仲間も。
そして時間を決めて挑んだ最後の挑戦、少し煙が出てきた!
何回かやってて分かった。ここでやめたらまた1から火種を作るのは大変。絶対にここでつける!
もう何分紐を引いてるか分からない。身体中からは大汗。心臓も肺も苦しい。もう体力なんてとっくに尽きてるけど、一緒に板を押さえてくれる仲間と、周りで必死に声をかけてくれる他の班の仲間の声でなんとか気力だけで動いている状態でした。
結果、火はつきませんでした。
悔しくてなのか、仲間の涙に釣られてなのか、周りからの拍手が嬉しかったのか、自然と涙が出てきました。
それと同時に自分の中に懐かしい感情が出てきました。
学生時代の部活や行事でしか味わえなかったあの感情。
これってめっちゃ青春だな。
大人になってから青春を味わえるなんて本当に感動しました。
大人になって無我夢中で何かをやることって減ってきたなと思っていました。
無人島という環境と最高の仲間がいたからこそ経験できたものかなと思います。
結果的に火を起こすことはできなくても、全力で取り組んだこの体験からは、とてつもなく大事なことを学べた気がします。
濃い2泊3日の思い出
試行錯誤してイカダを作ったこと。
夜、輪になって語り合ったこと。
どんなにくだらないノリも付き合ってくれる仲間がいたこと。
予報が覆り奇跡の夕焼けが見えた時、みんなで肩組んでお酒を飲みながら歌ったこと。
いつものように連休を過ごしていたら絶対に体験できなかったことばかり。
こんなに濃い2泊3日を一緒に過ごしたら、帰る頃には全員のことが大好きになってました(笑)
無人島に参加したからこそ学べたこと
普段の便利な環境は当たり前ではなく、感謝しなきゃいけない。頭ではわかっているけど、こういう体験をしないと本当の意味で感謝できないなと思いました。
当たり前の幸せに気づくことができる。
無人島に参加したからこそ、日常の幸福度が上がりました!
無人島に参加したこと、そこで最高の仲間を見つけたこと、きっと今年1番の出来事になると思います!