無人島に行こうと思ったきっかけ

日々マンネリ化している日常に刺激を与え、身の回りの便利なもののありがたみを知りたくて参加した。大学生になってお金があればなんでも自由に動けるようになり、キャンパスライフを楽しんでいたが、すぐにあれこれ興味を持つ(特にアウトドア系)自分にとってはすぐにマンネリ化して退屈になってしまう。そんな中インスタグラムの広告で無人島プロジェクトを見つけ、5秒で応募した。自分の力で食糧を確保する。まだ出会ったことのない人と話していろんな生き方を知る。立場や年齢を気にせずにいろいろな人と接する。これまで経験したことのないことに挑戦できることを期待して乗り込んだ。
始まりの朝

これまでいろんなコミュニティに1人で飛び込んできた自分だが、まあいつものごとく集合の5分前に緊張で億劫になる時間がやってきた。しかし参加者と話していくうちに、5分でそんなものは吹き飛び、その日の夜には出会って何年もの友人のようになんでも話せる仲になっていた。開始早々いきなり近くの港から海にダイブをするという人がいたが、俺も一気に3人で飛び込んで普段なら少し躊躇っていたと思うが、ここではどれだけはしゃいでもOKなんだなと感じるひとときだった。さらに行きの船でいきなりGReeeeNのキセキを大合唱するという全員がシラフとは思えないようなテンションで騒ぎ、エンジン全開での無人島サバイバル開幕となった。
地獄のコンディション

今回の無人島では横殴りの雨+冷たい風が吹き荒れる中での1日目となった。しかしそんな中でも誰1人テンションを下げることなくその日の食糧を確保するんだと海に潜って魚を追いかけたり、カニを捕まえたりしていた。今回はチーム対抗で漁獲量を競うゲーム形式での戦いであったが、皆チームで勝つというよりかは今までに経験したことのない水中で魚を捕まえるということに夢中になっていた。

俺は泳ぎが比較的得意だったので、敢えてシュノーケルを使わずに水泳用ゴーグルを装着して3時間近くも海を泳ぎ続けた。海に入っていると、水の冷たさに身体が慣れてきて、逆に海から上がるとめちゃくちゃ寒く感じ、途中みんなで海の中で固まって輪を作ったり騎馬戦をしたりして温め合った。しかしそんな中でも多くのメンバーが大量に獲物を確保して喜び合い、厳しいコンディションの中で自力で生き延びることができたので、この天候だったからこそみんなの絆がより深まったのだと思う。俺は釣り歴10年の腕を活かし、みんなの前で魚の解体ショーを実演するなど、すっかり料理長になっていた。

2日目、3日目

この日は打って変わって晴れ間がのぞいた。
この日はマッチやライターを使わずに火おこしにチャレンジし、腕がパンパンになるまで紐を擦り続けた。何度も焦げた匂いがして煙は出るも失敗してを繰り返し1時間くらい経った頃、ようやく火の粉が上がり、小さいが一瞬だけ火を起こすことができた。しかしハネムーンを無人島で過ごした某スタッフはこれを毎日こなして料理を作っていたと聞き、格の違いを見せつけられた。
しかし、絶対に火を起こすぞというチームの目標が達成できた瞬間、また一段と絆が深まった気がすると同時に、普段の文明の力の偉大さを知る経験となった。1日の昼の活動を終えた後、砂浜から仲間とみんなで見れた夕日が本当に綺麗で、この景色は生涯忘れることはないだろう。また夜には人生で初めてフナムシを食べるというチャレンジをして、昨日までとは一味違う男になれたと思っている。

驚いたみんなの生き方

この無人島ではぶっ飛んだもん勝ちというくらいにみんなはっちゃけてふざけ合っていた。みんなの人生の方の話を聞いてみると、そちらの方でもかなりの大冒険をしている人もいた。一般的な社会のレールと言われる生き方だけでなく、自ら事業を立ち上げたりする人もいた。これはものすごく勇気が必要でリスクもあるが、話を聞いてみると物怖じするよりも喜んでくれる人の姿を想像すると力が湧いてきて頑張れるという考えを教えてもらった。これまで自分はただなんとなく楽しければいいという考えで生きてきたが、見習うべき部分も多くあると感じた。普段はなかなか人生について語り合うという機会は少ないものだが、年齢や経歴も違う人たちとも立場を気にせずにどんどんいろんな話を聞けるのは貴重な体験だった。
まとめ

この3日間を通して、やはり人は自分1人だけでは生きていけないことを1番に学んだ。今回の無人島で夕食1回分を食べるにしても、魚を獲る人、火を起こす人、波からテントとタープを守る防衛ラインを築く人、食材を捌いて調理する人、みんなの協力があってやっと食べることができた。やはり何をするにも仲間の存在は大切で、それぞれが自分の役割を全力で全うし、助け合うからこそ絆が深まることを実感した。さらにもう一つ、命をいただくことの意味を、参加者全員で共有することができた。普段はお金を払えばすぐにご飯が食べられるが、食材調達から調理までを行うことで、命の尊さについて全員が深く考えるきっかけになったと思う。これを機に、普段の食事の時にも食べ物や自然への感謝を忘れずに過ごしてほしいと感じた。普段の生活へのマンネリ化や、何か新しいことにチャレンジしてみたいと感じている人は、是非この無人島プロジェクトに参加してもらいたいもんだ。







