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無人島プロジェクト

【実話】無人島で1ヵ月0円でサバイバル生活した男の全記録

草を巻いたおがっち

「無人島0円生活」。これはテレビの世界だけの話だと思っていませんか?
実は、それを実際に行った男がいたのです。

そこで今回は、1 ヶ月という長期にわたり無人島0円生活を達成したある男の、前代未聞の実話をご紹介します。

【第1章】前人未到の大挑戦!1ヶ月無人島生活の幕開け

1ヶ月無人島サバイバル 平成最後の大挑戦の始まり

1ヶ月間の無人島生活。

こんなに便利で快適で安心な日本という国にいながら、こんなことを自ら志願して実行したい人物が、未だかつていただろうか…

ここにいた。
おがっち。25歳。自営業という名のプー太郎である。

なぜ、おがっちが1ヶ月も無人島生活をしようと思ったのか。
「人生に思い悩んで」とか「自分を探しに」とか、
そんなよくありがちな理由からではない。

なんと、小学校の卒業アルバムにはすでに将来の夢として1ヶ月無人島生活を掲げていたのだ。
卒アル
そう、この男の無人島への思いは筋金入りだ。歴が違う。
そして、
変態おがっち
変態でもある。
いや逆に、1ヶ月も無人島でサバイバル生活をしようなんて人が変態でないわけがない。

この変態がこれから繰り広げる1ヶ月間の無人島サバイバル生活。
それはハレンチ、いや、波乱に満ちたものだった。そして、1ヶ月後に迎える末路を、この時はまだ知る由もなかったー。

草を巻いたおがっち

無人島出発前夜

普通なら1ヶ月まともに食べられないことを考えて、美味しいものをたらふく食べて早めに寝るだろう。
だが、この男はやっぱり違った。

おがっち「必要そうなものがどんどん出てきて、100均やらヨドバシやら夜まで駆け回って疲れたわ…」

旅行前あるあるだ。しかしこれは旅行ではない。命をかけたサバイバルだ。それなのにずいぶんとのん気である。

おがっち「前日までにサバイバルの知識を詰め込む予定だったのに…」

12年以上無人島を思い続けたわりには準備が甘いように見える。
こんなことで大丈夫なのだろうか。

おがっち「3日後には干からびた煮干しになっているかも」

この男の辞書にも不安という言葉はあるみたいだが、夜まで駆け回ったおかげでぐっすりと寝られたようだ。

何はともあれ、この男にとってはついに、長年思い続けた夢を叶える時が来たのだ。
1ヶ月無人島サバイバル生活。
無謀とも言える男の挑戦が、今、始まる。

夢の無人島サバイバル生活は波乱の幕開け!

さて、おがっちが定めた無人島サバイバル生活のルールは2つ。

1.食料と水は無人島で自力で確保すること
2.持ち物はマッチ・ナイフのみ

完全なるゼロ円生活だ。

一人で1ヶ月も無人島生活をするイカれた息子に笑顔で手を振る優しい父母に見送られ、港へ。挑戦の舞台となる無人島があるのは、瀬戸内海。
徐々に見えてくる島に胸が高鳴る…!
船から見える無人島
上陸直前、早くも想定外の事件が発生。
なんと、船を出してくれた漁師さんがご厚意で立派な鯛をくれたのだ。

おがっち「せっかくもらったものを捨てるわけにはいかないしな!(ニコッ」

ということで、あっさりとルール1を破る。まだ無人島生活が始まってすらいないのに。
晴れたビーチ

初日は無人島に着いたのも遅かったので、パソコンやカメラを守るためのテントを設置しただけで日が暮れた。

おがっち「寝床でも作るか」

と思ったはいいものの、作っているうちに虚しくなってきた。

おがっち「ホームレスかよ俺は…」
寝床
‘’生きる’’の本質は何か、それを探すのもこの無人島滞在の目的の一つだと彼は語っていた。それなのに自分で設定したルールにすでに嫌気が差す男。

そして再び、事件が発生…!

「ブ~ン」「ブ~ン」
蚊の大群だ。無防備な姿で寝ていたおがっちを容赦なく刺す。

おがっち「かゆくて寝られない!!!」

さらに追い討ちをかけるように、冬かと思うほどの寒さと雨がおがっちを襲った。
耐えかねたおがっちは機材用のテントに逃げた。

無人島滞在初日にして、2つ全てのルールを破ったおがっち。ある意味、伝説の男。
想像以上にハードな幕開けだ。
だがこれはまだ、これから待ち受ける試練の序章に過ぎなかった…!

【第2章】無人島で生き残れ!自然の脅威と知恵のぶつけ合い

無人島サバイバル生活のルールとは?

ー小学生の時からの夢、「1ヶ月無人島サバイバル生活」をついに実行に移した’’おがっち’’。これは、その男の命をかけた挑戦の全記録である。

  1. 〈無人島サバイバル生活のルール〉
    食料と水は無人島で自力で確保すること
  2. 持ち物はマッチ・ナイフのみ
  3. 完全なるゼロ円生活

無人島で食料をゲットせよ。どうしても肉が食べたい!

何もない無人島で生き抜くために一番大切なことは何か。それは「水」そして「食料」の確保である。食料がなくても人間は2〜3週間は生きられるが、水を摂らないとたった3日ほどで簡単に死んでしまう。

つまり、おがっちにとって最初の、かつ最大のミッションは

『3日以内に水分を確保する』

ことだ。

とはいえ実際は全く水分を取らないと動けなくなってくるので、早急に水を確保する手段を得なければならない。

果たして水の確保はできたのか!?

この分野において、おがっちは驚くべき才能を持っていた。

2日目起床後すぐ、水探しに出かけた。
磯場を歩く。するとすぐに、岩壁から本当に微々たるものだが水の流れる場所を発見。

おがっち「楽勝やん」

これを野生の勘と言うのだろうか。いとも簡単に見つけてしまった。おもしろくない。
拾ったペットボトルに水を入れていき、試しに一口。

おがっち「ちょっと葉っぱくさい気がするけど大丈夫っしょ。下痢にならないといいな」
ペットボトルに水を貯める

ちなみに、どんなに喉が渇いても決して海水を飲んではいけない。ものすごく簡単に言うと、血中の塩分濃度が上がり、それを正常に戻そうと腎臓が体の水分を使って調整するためさらに喉が渇くと言う悪循環に陥り、最悪の場合死に至る。「海水を飲むくらいなら尿を飲め」とは戦時中、南の島で苦しんだ兵隊たちにも徹底して言われていたことだそう。

とりあえずは尿を飲む羽目にはならなくて済みそうだ。この水が途絶えない限り…

次のミッションは食料の調達!

水分確保のミッションは一旦クリアしたので、次は『食料の確保』。

おがっちがまず選んだ場所は砂利浜や磯場。
そこで次々と海の恩恵を受ける。

おがっち「マツバガイGET!お、イシダタミガイもあるやん!ツワブキも〜♪」

この男、謎に貝に詳しい。

おがっち「ん…?大根…?」
大根
一瞬目を疑ったが、確かに大根だった。しかも大量に生えている。
想像を超える事態が起きる。それが無人島。
二日目の食事

おがっち「おおお無人島っぽい!楽しくなってきたじゃないかー!!」

単細胞でよかった。振り返るが、無人島1ヶ月生活は子どもの頃からの夢。基本的には「無人島っぽい状態」はおがっちにとって最高に幸せな状態なのだ。
無人島から見える夕日

おがっち「今度は魚を獲ってみるか!」

調子づいてきたおがっち。だが魚を獲る手段がない。

おがっち「過酷な状況にするためにモリは敢えておいてきた」

謎のストイックさ。
ということでまずはモリ作りからスタート。そしてナイフで竹を削ってできたモリを持っていざ海へ。

おがっち「冷たっ!!!」

5月の海。ウエットスーツもないのでダイレクトに冷たい水がおがっちの肌を刺す。
寒さで少ししか海にいられなかった。収穫はゼロ。だけど60センチ級のボラがいることだけはわかった。

しかたないのでまた貝拾い。
マツバガイの燻製
おがっち「マツバガイの燻製うまっ♡」

おがっちによると、マツバガイやカメノテはホタテやアワビを超える美味しさらしい。早くも舌が麻痺してしまったようだ。
到底食料は足りないが、おがっちの体内に鉄分だけは満たされていった。

魚の罠
魚の罠を作ったりもしてみたが、うまくいかない。
おそらくこの時点でおがっちの体はタンパク質を切望していたのだろう。
極限状態に陥った人間の思考回路というのは恐ろしいものである。
おがっちはついに、こんなものにまで手を出した。

シャクトリムシ

シャクトリムシ。気持ち悪い。

おがっち「火を通せばいけるっしょ。(ぱくっ) うええぇぇえェェェ…」

当たり前である。世界には虫を食べる民族はたくさんあるが、それも長い歴史を経て厳選されたもの。全ての虫が美味しいとは思ってはいけない。
シャクトリムシはおがっち曰く「草のおこげのような後味の悪い苦味」らしい。草のおこげを食べたことがないのでイマイチよくわからない。

すると今度はおがっちの前にこんなものが現れた。
死んだカモメ

おがっち「えっ…カモメ?神様ぁぁああ!!!(涙)」
おがっちにはこのカモメが高級和牛に見えた。
焼いたカモメ
おがっち「うん!いい焼き加減!」

菌が怖いためアルミ缶でナイフを作り、サイコロ大に切って焼きすぎなくらいに焼いた。そして一口…する前に匂いを嗅ぐ。

おがっち「ヴッッ」

おがっちはえずいた。50のダメージ。

おがっち「お前オッサンかよ!!!」

おがっちによると、これだけ焼いたにも関わらず、カモメの肉はオッサンの寝起きの口のような臭いらしい。今度はわかりやすい例え。想像しただけで吐き気。

期待したカモメは散々な結果に終わったが、これを機におがっちの肉への思いがさらに加速してしまった。

おがっち「あーーもう肉が食べたい!!」

魚は獲れても、無人島で肉を食べるのは困難だ。ましてやここは瀬戸内海の小さな無人島。肉っぽいものといえば今のところネズミしか発見できていない。だがこのネズミでさえもおがっちにとっては大事な獲物。次はネズミ捕りを作った。
ネズミの罠
しかし幾日経ってもこの罠にネズミが掛かることはなかった。何日も何日も、貝と大根が主食の日々が続く。たまにまた虫も食べてみた。
フナムシダンゴムシを食べるおがっち

おがっち「フナムシふぁーーーーーっく!!!」

海のゴキブリと言われるフナムシを口に入れるなんて、正気の沙汰じゃない。
この頃には立ちくらみや目のかすみも常態化していた。

そんなある日、それはやって来た。

ハトみたいなカラス

しかし前回のカモメの件があったので、おがっちは慎重になっていた。カモメを触った手のオッサン臭さは、しばらく残っていたからだ。恐る恐る匂いを嗅ぐ。そこにオッサンはいなかった。

おがっち「…いけんじゃね?」

期待に胸が踊る。
カラスの肉

この男、たまに意外な才能を発揮する。さばき方がやけにうまい。こんな感じの骨付き肉、スーパーで見たことがある。
今回も焼き過ぎなくらい焼いた。そして一口。

おがっち「食べられなくはないけど美味くはないな。レバーみたいな血の味」

一応焼いた分は全部食べた。だが、もう死んだ野鳥はいいやと思ったおがっち。
やはり、無人島で肉を食べるのは厳しいようだ。

何もない無人島でどう過ごす?おがっちの日常in無人島

無人島ではいつも寒さで目が覚めていた。そして数時間テントでぼーっとする。
重い腰を上げ、日課の水汲み、食料確保、料理。実を言うとこの3つだけで1日が終わってしまうこともしばしば。だが、無人島に1ヶ月住んだという痕跡を残すため、おがっちはあるプロジェクトを敢行していた。それは

<<<家づくり>>>

おがっち「安物のテントだから雨が降ると中まで浸透するし寒いからな!」

そもそもテントで寝ること自体がルール違反なのだが、そんなことはこの男の頭からはとっくに消え去っていた。

敷地はここ↓
家が建つ場所

おがっち「まずは草むしりからだな」

ということでナイフで切り始めたが、うまくいかないので火をつけて焼いた。焼畑方式。
次に、土壁を作るめに土を掘り出すことに。だが、道具がない。

おがっち「石斧を作ろう!」

土を掘るための道具として石斧をチョイスした意味が若干わからないが、それらしきものができた。
石斧

おがっち「俺もついに原始人になったなー!!」
原始人おがっち

石斧感も原始人感も少し残念な感じは否めないが、とりあえずこの男がいかに能天気な人間かということがおわりいただけると思う。

しかしこの原始人、体力がないので家づくりは日進月歩。1時間ごとに休憩するのでなかなか進まない。
建て始め家

何かが、何かを作ろうとしている、ということはわかる。しかしこれを誰が家と認識しよう。
夕日とおがっち

おがっちは無人島で、そこにあるものを使っていろんなものを作った。

  • モリ
  • 釣り竿
  • 石斧
  • 水分抽出装置
  • 土器
  • 土器を焼くための釜
  • 箸置き

実は滞在2日目に見つけていた水場が、滞在2週間を目前にしてほぼ絶えてしまっていた。そのため極力動かずにできることを探した結果、謎の成果物が上がっている。

縄↓
縄
釜↓
釜
謎の土器↓
謎の土器
箸置き↓
大量の箸置き

箸がないのに箸置きなんて作ってどうするつもりなのだろう。無人島土産として家族に持って帰るのだろうか。

水分抽出装置については必要に迫られたものだった。シュノーケル、20L缶という漂流物と、落ちている葉っぱで作った水分抽出装置がこちら↓
水分抽出機
缶の中に海水を入れ、火にかけて水蒸気を発生させる

上部の穴から出た湯気がシュノーケルを通り外気に触れて冷やされる

水滴が落ちる

という仕組み。よくできました。

4時間試行錯誤した結果、ついに水滴が!!感動!
約1時間で溜まった量がこちら↓
ペットボトルに貯まった水
もっと撮りようはあったと思う。非常にわかりづらいが、おちょこ1杯分くらい。大事に飲んでみる。

おがっち「くっっっさ…ゴムの味する」

どうやらシュノーケルが少し溶けたようだ。残念でした。
ただ、あり合わせのものだけで作ったという点は褒めてやりたい。多分この男にはこの種の才能はある。

水の確保には雨が必要不可欠だ。だが、雨が降ると活動ができない。そんな日はただじっと、考え事をして過ごした。
水が残100mlくらいと、さすがに焦る状況になるとちょうど雨が降ったり、ギリギリにながらもなんだかんだで生きている。おがっちの心には自然に感謝する気持ちが生まれていた。
ありがたいカニ

ある日、おがっちはずっとやりたかったことを実行に移す。それは「島一周」だ。未開拓の無人島の全貌を明らかにするためだ。

道のりはおがっちの想像よりもずっと厳しかった。スタートから岩場の道。そして続く断崖絶壁。リアルロッククライミングだ。足をかけるとガラガラと岩場が崩れ落ちる場面もしばしば。十分に食べず、衰えきったおがっちにとっては過酷だった。
崖
おがっち「ファイトー!」「いっぱーつ!」

なんて言ってられる余裕はもはやなかった。
やっとテントがあるビーチに戻ってきた頃には2時間半が経過していた。

おがっち「もうクタクタだ…」

限界まで体力を使ったおがっち。だが、島の全体図や大きさがわかったので、少し安心感を得られたのも事実。未知なる存在に対しては言い知れぬ恐怖感を感じるが、だいたいのイメージがつければ一気に安心するのが人間である。

おがっちの挑戦はまだまだ続く。

自然と共存してわかった!人間の適応能力と限界

テントで寝るおがっち
おがっち「寒い…」

今日も寒さで起きた。21時に寝て5時に起きる生活が続いている。寒過ぎる時は3時に起きることもある。無人島では基本的に時間を気にせずに生活しているが、おがっちの起床時間は気温に左右されているようだ。

起きたらまずは漂流物チェック。いつのまにか朝の日課になった。

おがっち「今日は大した物がないな」

とはいうものの、たくさん落ちているタンクのうちの一つを持ち上げる。
実は先日、別の場所で水場らしき場所を発見していた。

おがっち「昨日あれだけ雨が降ったのにいつもの水場は枯れたまま。でもあそこなら…!」

期待を胸に歩き出す。
気がつくとおがっちは、常に水が得られそうな場所に目をつけるようになっていた。
予想は的中。体力が落ちたおがっちにとって過酷な15分の磯道の先のポイントには、ちょろちょろと水が流れていた。
タンクを設置して一旦戻る。頃合いを見計らってもう一度あのポイントへ向かおうとしたその時、目を疑う光景が…!

なんと、設置したはずのタンクが流れてくるではないか!潮が満ちて流されてしまったようだ。

おがっち「最悪だ…また明日行かなくちゃ」

実は以前にも同じようなことがあった。仕掛けたはずの魚の罠がなくなっていたことがある。潮の満ち引き、波の動きは無人島生活に大きな影響を及ぼすことをおがっちは学んだ。

カメノテ

この時点で無人島滞在20日を超えていたが、おがっちの身体には明らかな変化が現れていた。

  • ジーパンがゆるゆる
  • いたるところの筋肉が柔らかい
  • 便は5日間隔
  • だけど意外と元気

水分と食料が圧倒的に足りないのでみるみる痩せていった。だがもともと太めのおがっち。これくらいがちょうどいいのかもしれない。事実、倒れることなく毎日家づくりや食料探しに励むことができている。

また、この頃には磯場の魚を素手で獲ることができるようになっていた。

明らかなレベルアップ。人間の適応能力は凄まじい。
食べられそうなものは虫でもなんでも口に入れた。もう「躊躇」という言葉はおがっちの中から消え去っていた。
だが、いつまで経っても寒さだけは慣れることはなかった。

 

最終章〜おがっちの末路やいかに!?

ー小学生の時からの夢、「1ヶ月無人島サバイバル生活」をついに実行に移した’’おがっち’’。これは、その男の命をかけた挑戦の全記録である。

  1. 〈無人島サバイバル生活のルール〉
  2. 食料と水は無人島で自力で確保すること
  3. 持ち物はマッチ・ナイフのみ
  4. 完全なるゼロ円生活

無人島での最大の敵現る!野生動物との命をかけた戦いのゆくえ

無人島1ヶ月生活も残り1/3を切った頃、おがっちに最大の敵が現れた。それは
アオダイショウ

アオダイショウ。毒はなく、日本各地で見られるヘビだ。だがおがっちの目には新鮮な肉としか映っていない。すぐさま戦闘開始!

おがっち「絶対に食べてやる」

逃げるアオダイショウ。それを追うおがっち。
石を投げるとアオダイショウの首元に見事命中!!
ジタバタもがくアオダイショウ。
そして最後に、留めの一発。

\勝者:おがっち/

華麗だった。極限状態の人間は、これほどまでに食料を見ると目の色が変わり、動きも俊敏になるものなのか。ここ数年で一番鮮やかな身のこなしだった。

さばかれる前のヘビ

無人島生活最大の敵に勝利したおがっち。その日の晩餐は豪華だった。

おがっち「ごめんね、本当にごめん。ごめん…」

さすがに爬虫類を殺すのには抵抗があったようで、何度も真剣に謝った。
だがこれが「命をいただく」ということである。無人島では本当に自然のありがたみ、命のありがたみをひしひしと感じる。

首を切り落とし、皮を剥く。そして内臓を書き出して塩水で洗う。
さばいたヘビ

うん、美しい。誰が見ても感心するほど綺麗にヘビが分解されている。
やはり、この男にはこっち方面の才能があることは間違いない。

しっかりと焼いていざ、実食!気になるお味は…
ヘビを食べるおがっち

おがっち「おおお肉感!手羽先に細かい骨がたくさん入っているみたいな。噛めば噛むほど肉汁が出てきていい感じ!」

無人島に滞在して初めて、肉らしい肉にありつけた。生きていれば良いこともある。

小さなことも大きな喜びに。無人島で学んだこととは

おがっちはいつものように家づくりに励んでいた。

おがっち「ほんまに滞在中に完成できるんかなー」

ちなみに作業3日目の家↓
建て始め家

作業5日目の家↓
12日目の家

間違い探しかと思った。よくよく見ると土壁が若干増えている。
この日も午前中の作業を終えてテントに戻ると、目を疑う光景が。

おがっち「(え、、、、人?)」

野生動物を期待したが、それは確かに人だった。しかも何人も。挨拶をすると相手もびっくり。

マダム「無人島に来たつもりやったのに無人島違ったやん(笑)」

カヌーでやって来たらしい。事情を話す。するとここで悪魔の誘惑が。

マダム「ビスケット持ってるけど、いる?」

おがっちの脳内で天使と悪魔が戦った。

おがっち「…いや、遠慮します」

天使が勝った。ここでもう一度復習を。

〈無人島サバイバル生活のルール〉
1.食料と水は無人島で自力で確保すること
2.持ち物はマッチ・ナイフのみ

おがっちはルール1を忠実に守った。
と言いたいところだが、この男は初日にして自分が設定したルールを全て破っていることを忘れてはならない。
のちに彼はこの時の決断を「無人島生活最大の後悔」と語っている。
カヌーに乗って帰る人たち
このたった数分の出来事が、おがっちに「自分はヒトである」という自覚を取り戻させた。ずっとカメラやパソコンに向かって一人で語りかける毎日。2週間ぶりの人との会話は、想像以上に嬉しかった。

実はこの後にも3度の来客があった。
2回は友人。島一周などの撮影補助のために呼び寄せた。そして1回は、なんと新聞記者。
「無人島で1ヶ月も一人でサバイバル生活をしている変態男がいる」という話は、地元の新聞社にまで届いていた。
実際の記事がコチラ↓
おがっち新聞記事

久しぶりに会話をすることで発見があった。声を発するだけで腹筋が痛い。

おがっち「人と話すだけで筋肉痛!?」

人間の適応能力もすごいが、退化のスピードも恐ろしい。

そして無人島滞在中には時々、突然の来客以上に嬉しいプレゼントがあった。それは美味しい漂流物である。
ここで、おがっちが嬉しかった食べ物の漂流物ランキングを発表!

第3位:メロンソーダ
第2位:甘夏みかん

そして映えある第1位は・・・・・・・・・・
無鉄砲ラーメン
!!!!「無鉄砲のカップラーメン(麺なし)」!!!!

※無鉄砲:人気ラーメン店

それを拾った瞬間、歓喜の叫びが無人島中に響いた。

おがっち「むてっぽーーーーーーーーーう!!!!!(涙)」

麺こそなかったがスープの素、薬味、チャーシューがしっかりと残っていた。
おがっちは小分けにし、大事に大事に食べた。
ある時はスープだけ、ある時は貝やアオサを入れてちょっぴり豪華に。
無鉄砲×貝のコラボ

数日間にわたり、無鉄砲はおがっちを幸せにしてくれた。冷たい海に入っても「無鉄砲スープが残っている」と思うだけで頑張れた。この時のおがっちにとっては生きる希望といっても過言ではなかった。たとえ賞味期限が2年以上前だったとしても。
人間は意外と、些細なことで幸福感を得られるのである。
(後日、残しておいたスープの袋をネズミにかじられていた時、心の底から殺意が湧いたということは言うまでもない)

貝入り無鉄砲を食べるおがっち
無人島滞在も終盤戦。おがっちは静かにこれまでを振り返っていた。
一番心配していた水分と食料のこと。いつもギリギリのところで降ってくれた雨。寒かったのは事実だが、雨が降らなかったら死んでいた可能性も高い。「雨の恵み」を身をもって実感した。

貝と大根を主食とする日々。わりと早い段階からうんざりしていたが、無人島1ヶ月間の滞在中、ずっと絶えることなくそこにあったことには感謝である。代わり映えのない食事が続いていたからこそ、たまに出会える違う食べ物が心の底から嬉しかった。これまで考えたこともなかったが、いろんな味に変身させてくれる調味料の存在がありがたいと思った。

思えば子どもの頃、自然は身近なものだった。いつも山や川、海で遊び回っていた。
それが大人になり、大都会のストレス社会に忙殺されていた自分。「これはやばいぞ」と心の悲鳴に気づいたと同時に思い出した子どもの頃の夢。一度全てを捨てて大自然の中に飛び込み、今、ここで確かに生きている。
「もっと自由でいい」。わかっていたはずなのに目を向けられなかったことを、自然は優しく思い出させてくれた。

長かった無人島1ヶ月サバイバル生活も、終わりを告げようとしていた。

無人島生活を終えたおがっちの末路はいかに!?

無人島生活が1ヶ月も続くと気持ちにも波が出た。

初期:いよいよ始まった高揚感で活動的
中期:気だるい。食べ物が同じで飽きる。普通の生活が恋しくなる
後期:ちょっと持ち直す。無人島らしいことを必死に探す
終盤:終わりが見えてきた実感から、頭の中が食べ物のことでいっぱい

無人島生活終了まで4日を切った日の朝、雨が降っていた。おがっちは夢うつつのままテントの中。蚊がうるさかったので、蚊取り線香代わりにマッチで火をつけてみる。ゆらゆらと揺れるマッチの炎をぼーっと見つめるおがっち。はたから見るとかなりヤバめ。

極限状態だったのだろう。寝ても覚めても食べ物のことばかり考えていた。

おがっち「無人島を出たらコンビニでプリンとシュークリームとチーズケーキとアイスとトッポと唐揚げを買うんだ…!」

ずいぶん具体的な。しかも食べたいもの女子的な。肉や炭水化物よりも、とにかく甘いものを欲しているらしい。
カニを食べるおがっち

無人島を去る日が近づいているが、おがっちは無人島滞在中にあるプロジェクトを敢行していたことを覚えているだろうか。それは

<<< 家づくり >>>

衰え切った体力のせいでちまちまとした進捗だったが、果たしてどうなったのだろうか。
最終結果はこちら…!!!↓↓
完成した家

おお〜!(拍手)

形になっているではないか!家というよりも東屋感は否めないが、ちゃんと屋根もついている。
実は最終日に急ピッチで無理矢理仕上げた。この男、夏休みの宿題は8月31日にまとめてやるタイプに違いない。

無人の家とおがっち

おがっちはこれを「無人の家」と命名した。無人島にある無人の家。

おがっち「『無人島の家』ちゃうんや!笑」

一人ツッコミをする元気は残っていた。
帰る日のおがっち

もうすぐ船の迎えが来る。お世話になったビーチを、感謝の気持ちを込めて掃除していると、雨が降ってきた。テントも片付けてしまったので、こんな時こそとばかりに「無人の家」へ。そこで迎えの船を待つ。最後の最後に、家としての役割を果たすことができて、無人の家も喜んでいることだろう。

迎えに来た船
最終日10:50。ついに迎えがきた。これにて、1ヶ月におよぶおがっちの無人島サバイバル生活が終わった。

おがっち「長かったなあ…」

どんどん離れていく無人島を見つめるおがっちの目には、光るものがあった。

帰る船からの無人島

1ヶ月ぶりに俗世間に舞い戻ったおがっち。
無人島に行く前と後、変化したことは?

 

ついに1ヵ月無人島生活を制す!おがっちに現れた3つの変化

変化その1.体重が減った!!

Before:体重79.3kg
おがっち出発前

After:体重67.4kg
終了後のおがっち

なんと11.9kgもの減量に成功!心なしか顔つきも良くなったように見える。これは夢を叶えた充足感から来るものなのだろうか。
しかし、わずか5日後には4.9kgも戻った。

変化その2.無双状態。圧倒的集中力で仕事!

実はおがっち、無人島滞在中から仕事がしたくてしたくてたまらなかった。肉体労働でもデスクワークでもなんでも来いと感じていた。

無人島から帰還後、午前6:00から深夜24:00までフル活動でパソコンに向かう日々。無人島で思うように行動できなかった反動だろう。この時のおがっちには怖いものはなかった。

変化その3.やたら何にでも感謝する

思う存分活動できる、十分な栄養があることが本当にありがたいと感じていた。ふかふかのベッドで寝られることも、甘いものがすぐ手に入ることも、ついには流れる川を見て「いつでも水が飲めるやん!」と叫んでしまうほどに感謝するようになっていた。

無人島サバイバル生活を経て、幸せへのハードルがだいぶ下がったおがっちなのであった。

〜完〜

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